私達の背骨には、脳から続く神経である脊髄が通るトンネルがあります。これを脊柱管と呼びます。脊柱管狭窄症とは、骨や靭帯の肥厚、椎間板の突出などで、脊柱管が狭くなり、脊髄が圧迫され、腰の痛みや脚のしびれなどの症状を起こすものです。
猫背姿勢や加齢により骨や靭帯などが変性して起こることが多く、椎間板ヘルニアに比べ50代以降の高齢者に多くみられますが60代や70代に多く見られます、10人に1人は腰部脊柱管狭窄症と言われています(参考資料より:石元優々,吉田宗人.日本医事新報 (4835):26-29,2016)長い時間歩くと症状がひどくなり腰が痛くなり、しばらく休むとまた歩けるようになる、「間欠跛行(かんけつはこう)」が典型的な症状です。
脊柱管狭窄症かどうかは病院にて、病歴、問診などの診察所見、画像検査などにより医師が診断します。画像検査としては、X線(レントゲン)検査、MRI検査、CT検査、脊髄造影検査などを行いますので、一度病院へいかれて検査されることをおすすめします。